후리가나로 읽는 일본 고전
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
室生 犀星의 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ(われはうたえども やぶれかぶれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,726자 · 90화면
こんなに人を憎んだためしは茲二十年くらい覚えなかったくらいだ。井荻が調べてくれなかったので奥テル子のしらべたところでは、職業は判らないが入院の日に三四人の男が、この男が寝台にあがった時にペコペコお辞儀をして次へと廊下に出ていったそうだが、恐らく何人かの雇用者を持っている男であることだけ明白であった。商事会社か何かにいる男ではないかと私は思った。
地下室に着くと私は物を引き裂くような早さで、石の廊下の上に出ると一直線にコバルト放射室の前にある、粗末な長椅子の最も事務室に近い場所に腰をおろした。順位は事務室にもっとも手近いところから呼び出されるのだ。彼は私とは反対のもっとも端の方に腰をかけ、私のやったことの意識で一杯の顔つきで、ぐにゃぐにゃの頬をふくらがしていた。これは私のうけたものの返しに彼自身で作った原因を彼自身がいま受けとっていることに間違いはない、息づまるこの廊下の物音の絶えたところで、二人の心の状態がどのように混み合ったかは判らないが、私は間もなく放射機の下の寝台にうつむきになって突っ伏し、どのように探して見ても浮ぶおんなの姿はなかった。ぷつっと切断されたおんなへの感応がなくなり、きれぎれに平常挨拶している程度のつきあいのある人等の顔が見えはしたものの、直ぐにそれらも立ち消えになった。