일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

室生 犀星의 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ(われはうたえども やぶれかぶれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,726자 · 90화면

아오조라 문고

てゆっくりと深くけむりをのみこんだ。うまかった。みるみる私は平常はたらく昼間の私に出会い、料理店で料理を食べている私の張った胸を見出して、そして不意に冷えた自分の睾丸にさわって見ていまさらに驚いた。何時も三四十分の間腰から下は外の冷気とおなじ所で、この者はつねに裸でまるだしのありさまであった。冷蔵庫の中にいる奴と同じであるから、はばかりから帰って来ると私は自分の手のひらでこの者を何時も少時あたためてやっていた。あたためてやらないと睡りが遠退いてゆくからだ。何時か歯医者が歯だってあたためなければならないと言ったが、この者の冷えのふかいことは手のひらが冷たく沁みて来ることでも判る。そして自分の広漠としたはなればなれになった胴とか手とか足とかの、それらのもだえ悲しみ冷えの類がみんなここに集まって、或るときはただ他愛もなくわあと言って啼いている時もあるし、或るときは冷却しきって今夜のように拠りどころもなく、ぶらりとした言葉もないありさまの時もある。平常はちっともその動静を見てやらないのに何の苦情もなく、この者はただ温和しくしているばかりなのだ。怒ったこともないし悲観したふうも見せたこともない、そしてからだの中のどの部分にくらべて見ても、かつてこれをとくに愛したことすらなかった。