후리가나로 읽는 일본 고전
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
室生 犀星의 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ(みつのあわれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,662자 · 174화면
」
「紙のようにかんたんに木を折り畳んで、つかっている人なんだ。」
「きょうはお二階のほうのお仕事ね。釘袋を下げ、そこに金槌を入れ、そして鋸を腰にはさんでいて用意がいいわね。何処でも足がさわれば屋根の上までも、登って行けるのね、おじさまは登れないでしょう。」
「登るにも、眼が廻って登れない。」
「いい気味ね。あたいはきのう釘箱にあった一等こまかい釘を、一本盗んでやった。見ているとぴかぴか光っていて、無性にほしくなって来るんですもの。」
「何にするの、釘なぞ盗んで。」
「何にもしないけど、ただ、ほしいだけなの、ただほしいとだけ思う事あるでしょう。あれなのよ。」
「釘というものは妙にほしくなるもんだね。」
「あたいね、あんなに沢山の材木がどこでどう使われるか判らないけど、もう、何処かに毎日つかわれていて、幾らも残っていないのに驚いちゃった。家を建てるということは細かい材木が一杯要るのね。そして何処にどの材木がいるかということをちゃんと、一々細かい嵌め方も大工さんは知っているのね。一本盗んでやろうと見当をつけて置いた細い木も、何時の間にか、つかっていたわ、盗まなくて宜かった。