일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

室生 犀星의 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ(みつのあわれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,662자 · 174화면

아오조라 문고

い合っていても、夫の死ですっかり悲しみははたいて了っていて、何もいまは残っていませんという返事であった。私はそれも、もっともの事に思うた。夫の死に行き会うた人は、人間の死の最悪の時期を経験しているから、いかなる悲しみもそれ以上に参ることはあるまいからだ。

或る若い婦人記者でその記者の仕事をまだどれだけも経験していない人が、帰り際に靴を履くために腰をかがめ、そして靴を履いてしまった小さな支度を終った眼で、ひとあたり庭先の水のあるところを眺めて言った。

「おさかなはどこにも、いないようですが。」

婦人記者は私の長い二百枚もある、その物語を読んでいたのである。

「あれは、とうに死にました。」

「そお、それはお可哀そうなことをしました。」

われわれはじかに生き物に親しんでいる間、われわれと心が其処に常住していることを疑わないために、屡々、その生き物に高度の愛情が蟠っていることに今さらに驚くことがあった。私達のこの驚きはその生き物を喪った時にはじめて頷ける状態であって、平常は何でもない普通の事に思われていた。つまり、われわれはたとえ対手がどういう種類の生き物であっても、その生態としたしく一緒にこれを眺めて暮していたということから、他の生き物と比較にならない近親感があって、他人から見て実にばかばかしい可愛がり方を見せている