후리가나로 읽는 일본 고전
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みかん
蜜柑
山本 周五郎
山本 周五郎의 蜜柑(みかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,307자 · 25화면
「殿……しかしそのお疑いは」
「老中のめくらどもが」
頼宣はきらりと眼を光らせた。そして忿懣にたえぬもののように云った。
「かれらには余の心がわからぬ、宗家徳川の天下を思う余の心がわからんのだ。余が召抱えるさむらいどもは、みな戦場往来にぬきんでた勇士だ、いずれも諸国の大名が召抱えようとしてあらそっているつわものどもだ。……大阪の役おわって僅に二十年、天下はまだ磐石とは云えぬ、まんいちにも幕府に反旗をひるがえす者があって、これら一騎当千のつわものどもを擁していたとしたらどうする。万卒は得やすく一将は難しという、それを思えば一人でも多くお味方につけて置かなければならぬ、たとい五十五万石の分には過ぎようとも、敵にまわして恐るべき者はぜひとも召抱えて置かなければならんのだ、それが宗家千年のためなのだ」
源四郎はまるで殴り付けられたような気持だった。頼宣の言葉は予想もしないものだったし、そこに示された真実のおおきさは彼の心をうちのめした。
――そうだったのか。
眼さきのことにはしる。そう云われた言葉がまざまざと耳によみがえって来た。われひとり正しと思うのはみぐるしいぞ、そう云われたのも事実だった。