일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ちょうのえ

蝶の絵

久生 十蘭

久生 十蘭의 蝶の絵(ちょうのえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,644자 · 49화면

아오조라 문고

山川はなにか考えていたが、

「上野へやるあいだ、私がお預りしましょうか。私に馴れているようですから」

「もう、そうねがえたら」

帰る間もなく、植木屋の若いものが、追いかけるように猿の檻を手車で曳きこんできた。

「これはどうも、さっそくだね」

飼箱から猿の子供を出して、二階の居間へ連れこむと、山川は女中にいって乾杏を持ってこさせた。

「オランウータンには、ずいぶん借りがあるんだから、罪ほろぼしのつもりで、当分、飼ってやろう」

猿の子供は窓框のうえに坐って、頭を掻いたり貧乏ゆすりをしたりしながら、皿の乾杏をもの欲しそうに見ていたが、そばに垂れているカーテンの紐を首に巻きつけると、踊るような恰好でヒョイヒョイと飛びあがった。

「気味の悪いやつだな。なんの真似をしているんだろう」

「津村のいたところは、石油が浸みだすというだけが取柄の暑苦しい蛮地で、大酒を飲んで昼寝でもするほか、時間のつぶしようがないもんだから、津村は癇癪をおこして剣をぬいて、女中を追いまわしたり、スープの皿を投げつけたり、まったくの気ちがい沙汰なんだ……こいつも、だんだん気が荒くなって、女中に飛びついたり、通るやつの首へ繩をかけてひき倒したり、手一杯にあばれていた。