후리가나로 읽는 일본 고전
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はえ
蠅
海野 十三
海野 十三의 蠅(はえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,774자 · 40화면
……それでよろしい、あのタンガニカ地方の砂地の温度が、ちょうどそのくらいなのだ。持って来た動物資料は、その温度に保って置かねば保存に適当でない」
「さよですか。しかし恒温室内からピシピシという音が聞えて参りますので、五十五度はあの恒温室の温度としては、すこし無理過ぎはしまいかと思いますが……」
「なーに、そりゃ大丈夫だ。あれは七十度まで騰げていい設計になっているのだからネ」
「はア、さよですか。では……」と助手はペコンと頭を下げて、廻れ右をした。
博士は、折角の気分を、助手のためにすっかり壊されてしまったのを感じた。といって別にそれが不快というのではない。ただ気分の断層によって、やや疲れを覚えて来たばかりだった。
博士は、白い実験衣のポケットを探ると、プライヤーのパイプを出した。パイプには、まだミッキスチェアが半分以上も残っていた。燐寸を擦って火を点けると、スパスパと性急に吸いつけてから、背中をグッタリと椅子に凭れかけ、あとはプカリプカリと紫の煙を空間に噴いた。
(探険隊の一行が、タンガニカを横断したときは……)と博士は、またしても学者としての楽しい憶い出をうかべていた。