일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

はえおとこ

蠅男

海野 十三

海野 十三의 蠅男(はえおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 118,129자 · 237화면

아오조라 문고

号の二等室で出発しようとする一組の新夫婦があった。

「では、お大事に」

「新家庭は、いよいよ新しい年とともに始まるというわけだすな」

「まあ近いうち、お二人揃って大阪へ里帰りするのでっせ」

などと、朗らかな餞けの言葉はあとからあとへと新郎新婦の上に抛げられる。

やがて、列車は出るらしく、ホームのベルはけたたましく鳴りだした。

そのとき人の垣をわけて、車窓にとびついた一人の紳士があった。これは村松検事だった。

「ああ、間にあってよかった。君たちの結婚を祝おうと思って、大きなデコレーションケーキを注文して置いたのが、ばかに手間どってネ。これなんだよ、やっと出来た」

と、車窓にさしだしたのは、大きな硝子器に入った見事なケーキだった。

「よく見てくれ、これは君たちの好きな大阪名物の岩おこしで組みたててあるんだが、一かけずつ製造所がちがっていて、味もちがっているのだ。これを二人で仲よく食べながら、たまにゃ大阪のことも思いだしてくれたまえ」

若き夫婦は、感激のいろを現わして、この素朴ながら念の入った贈物を感謝した。

ベルの音がハタと止った。いよいよ発車である。見送りの人たちは、いいあわせたように両手をあげて、二人の新しい生活の門出に万歳をとなえた。