후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ちぬられたかいとう
血ぬられた懐刀
国枝 史郎
国枝 史郎의 血ぬられた懐刀(ちぬられたかいとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,586자 · 71화면
「あッ」と云ったが、ビ――ンと扉をとじてしまった。
主殿とつながれている廻廊を、一つの人影が辷るように、こっちに近寄って来たからである。
「小四郎!」
「おッ、ご宿老様!」
「不忠者!」
か――ッと一太刀!
悲鳴が起こって骸が斃れた。
幸蔵主が樓上で耳にしたのは、この小四郎の悲鳴なのであった。
「四塚の姥! 扉をあけろ。……うむ、開けたか、顔を出せ。……お紅という娘が居るはずだ。丁寧にあつかって連れて参れ」
「かしこまりましてござります」
密房の扉があけられている。
砂金色の燈火が隙から射して、廊下を明るく照らしている。
血刀を下げて突っ立っているのは、宿老の木村常陸介であった。
足許に死骸が転がっている。一刀で仕止められた小四郎の死骸で、肩から胸まで割られている。
切口から流れた血が溜まって、廊下へ深紅の敷物でも、一枚厚く敷いたようであった。
「聚楽の乱脈はこの有様だ。とうてい長い生命ではあるまい。……頼むは五右衛門ばかりだが……」
懐紙で血刀をゆるゆるとぬぐい、鞘へ納めた木村常陸介は、廻廊の欄干へ体をもたせ、奥庭の木立の頂き越しに、伏見の方の空を見た。
「これは不可ない、仕損じたらしい」