일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면

아오조라 문고

「あの人、ここ、知らないわよ」

「ええ。以前いらしたダンスホールで、ここをおききしたのです」

キッピイは納得したようだった。記代子や克子にくらべれば大人びていたが、荒れ果てた感じの奥に、同じぐらいの幼いものは、まだ残っていた。

キッピイは心持、一歩、放二に近づいた。

「どこを、探しまわったの?」

放二に、ふと、疑いが閃いた。彼女は記代子の失踪を知っているのではないか、と。

「大庭さんの宿の方から、お友だちの名を四人おききして、きいて廻ったのですけど」

キッピイは、よそよそしく、

「私も知らないわ。それじゃア、四人とも、知らないのよ。たぶん、五人目をさがすといいわ」

そう呟いて、

「帰ってよ」

小犬を追い出すような、無情な様子で睨みつけた。

八

放二はアパートへ戻ってきても、まだ考えつづけていた。キッピイが記代子の行方を知っているのではあるまいか、と。

彼女の態度は、放二が記代子をさがしている理由について、あまり無関心でありすぎるように見うけられる。それは失踪という事実を知っているためのように思われた。

克子は放二の言葉を疑って、記代子の失踪をかぎあてたが、キッピイは放二の言葉を問題にしなかった。