후리가나로 읽는 일본 고전
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まちはふるさと
街はふるさと
坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면
「さア、のんで。放二さん。記代子さんもよ。なんとか祝辞おッしゃいよ。あなた方」
せつ子の浮きたつ様を放二はまぶしそうにうけとめて笑った。
「あんまり幸福そうですから、不安になるんです」
「幸福すぎちゃアいけないの?」
「それに越したことはないのですけど、マサカの時を考えて、程々にしておくことが大切だろうと思うのです」
「ずいぶんジミだわね。あなた、いくつになったの」
「ぼくは無邪気になれないのです」
「からかわれてるみたいね。坊やにませたことを云われるのは、変なものだわよ」
目で同意をもとめると、記代子も笑って、こたえた。そのキッカケを捉えて、せつ子は話題を変えて、
「わが社の出版計画の一つに大庭先生の全集を考えてるのですけど、どうかしら。放二さんが引きうけて下さるなら、出版部長におむかえしたいのよ。記代子さんにもよ。お力添え、おたのみするわ。お二人をわが社の幹部社員におむかえするつもりよ」
放二はしばらく返事につまっていたが、
「先生と出版書肆とのツナガリには古い来歴があるらしくて、ぼくなどにはその片鱗も分っておりません。ぼくの力では、先生に原稿をお依頼するのも容易ではないのですから、全集出版のことなどは、とても力が及びかねると思います」