일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうとつしんり

衝突心理

夢野 久作

夢野 久作의 衝突心理(しょうとつしんり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,041자 · 14화면

아오조라 문고

一人が頭を左右に振った。

「おかしいですね」

「ブツカッた拍子に頭が変テコになったんじゃねえかな」

「ウム。とにかく君等も一所に来てくれ給い」

部長と二人の刑事が交通巡査を先に立てて部長室に這入った。

四人の警官に取巻かれた戸若運転手はチョッと魘えたらしい。サッと唇の色をなくしたが、交通巡査が注いで遣った熱い茶を啜ると又一つホッと溜息をした。覚悟をきめたらしく、次のような奇怪な陳述を初めた。

戸若運転手は鹿児島の生れで、昭和六年に同郷の先輩蟹口運転手を頼って上京し、一所に東京虎の門の千番トラックに勤めていた。蟹口は好人物の変り者という評判であったが、兄貴分だけに戸若を色々と世話して、着物や金を与えた事が度々であった。だから戸若は蟹口を深く恩に着ていた。

戸若は千番トラックのギャレジの二階に寝泊りしていたが、蟹口は、淀橋で煙草店を出している妻女ツル子(二十五)の処から通勤していた。その妻女のツル子というのは、頑固な、グロテスクな顔をした蟹口とは正反対に江戸前のスッキリした別嬪で、この上なしの亭主孝行、又蟹口も自烈度いくらいの嬶孝行というのが評判であった。