후리가나로 읽는 일본 고전
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はだかぎ
裸木
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 裸木(はだかぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,049자 · 33화면
」
「柄にもないわ。」
ばかばかしいといったような、それでも嬉しそうな顔を、彼女はしていた。
「ほんとだ、僕には散歩が一番いい。……じゃあ行ってくるよ。」
そして彼は家を飛び出した。
――家庭平和だ。俺は妻を愛してる。
――うまくやったな。
そういう二つの漠然とした思いが、その日一日の遊蕩の予想を、更に愉快なものとなした。
夕暮の街路――電車が走る、自動車が走る、自転車が走る。通行人の足が早い……。何もかもが行先を急いでいた。
その中で一人、佐野陽吉はぶらりぶらりと歩いていた。
――まだ少し早過ぎるな。
然しその場合、早過ぎるということは少しも苦にはならなかった。逸楽の予想を楽しむということも、プログラムの中の一つだった。
街路にも店頭にも、一杯灯がともっていた。慌しい中に都会は悠然と、夜の化粧を初めていた。
――俺の方は腹ごしらえだ。なるべく簡単にそして滋養分の多いものを……。
高い白い天井、行儀よく並んだ真白な卓子、水打った鉢の樹木、その中に彼は腰を下した。定食を避けて、気に入った料理を四五皿、それにビール……。
粗らな客……ボーイ達……それがみな赤の他人の、南瓜を並べたのと同じ頭ばかりだった。