후리가나로 읽는 일본 고전
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おやがすてられるせそう
親が捨てられる世相
坂口 安吾의 親が捨てられる世相(おやがすてられるせそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,326자 · 15화면
彼らの一生の生活史というものがヒガンだ鏡にうつされて再生しその部分だけ強められて、現実の生活感情を規定する。
親子の関係ぐらい深刻なものは有りやしない。他人同志の関係には儀礼的な距てがあるが、親子肉親の関係は全然ムキダシのハダカのツキアイだから、いったんもつれてしまうとこれぐらい深刻な関係はない。親子の愛情にしろ憎悪にしろ一生のそして生まれながらの生活史の奥底の根ッ子にからんでいるのだから憎しみの一々に尤も千万な深い根が当然あるべきものだ。親が子を殺したり、子が親を殺すのは、他人同志で殺し合うよりも、もっと当り前で平凡な、そして悲痛な理窟が揃っている性質のものである。親子の関係ぐらい「我慢に我慢を重ねている関係」はないであろう。
本質的には非常に暗い関係であるが、親子の愛情や、義務感や、半ば本能的な忍従などが、その暗さを救いもするし、積極的に楽しいものとする支えともなっている。その支えがくずれてしまえば、そのハタンはどうにも救いようがないのは昔からのことで、今にはじまったことではない。他人同志の関係は元々儀礼という加工された上のものだからヒビがわれても妥協の余地があるが、肉親の関係はもっと骨をさすほど決定的に痛烈なものだ。