후리가나로 읽는 일본 고전
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
佐々木 邦의 親鳥子鳥(おやどりことり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,828자 · 181화면
とそこへ又一人やって来た。矢張り一足違いだったけれど、此方は一世紀前から待っているような顔をしてやった。
「いらっしゃい。旦那、もう直ぐでございます」
と親方は剃刀を研ぎながら迎えた。
「待つかな」
と新来の客は腰を下した。可哀そうに、僕と文一君が占領しているから、新聞も附録を読まなければならない。
親方は剃りかけた髯に戻って、
「それで今のその策というのは何んな寸法ですか?」
と話の続きを始めた。
「名案だけれど、多少金がかかるぜ。日当が要る」
「何うせ競争ですから、金に糸目はつけませんや」
「大きく出たね」
「何うします?」
「謀事は密なるをもって好しとする。ここで公開しちゃ駄目だよ」
とお客さんは勿体をつけた。
「大丈夫ですよ。皆御贔屓の方ばかりです」
「それじゃ秘伝を授けようか。乞食を狩り集めて来て差し向けるのさ。親類に二人や三人はあるだろう?」
「冗談仰有っちゃいけませんよ」
「これは利くぜ。汚い奴ばかり出入りすれば自然客が落ちるからね」
「成程、考えましたな」
「本職でなくても宜い。腫物のあるのや禿頭病白雲田虫湿瘡皮癬なんてのを見繕って、入り代り立ち代り坐り込ませる。