후리가나로 읽는 일본 고전
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けいりゃくにじゅうせん
計略二重戦
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 計略二重戦(けいりゃくにじゅうせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,953자 · 20화면
「あなた軍人ですね。何しに来ましたか」
「――――」
少佐は歯を食いしばって答えません。
「答えなくても、私には分っています。あなた、秘密書類奪りに来たのでしょう」
「――――」
「あなた、口惜しそうな顔をしていますね。けれども、あなたのやり方は乱暴です。私の邸には電気仕掛の報知器がついています。盗みに入る事はなかなか出来ません。でも、あなたはさすがに日本軍人、勇敢ですね。たった一人でここへ来るとは」
「やかましい」少佐はうるさそうに云いました。「僕は失敗したんだ。何も云う事もないし、聞く事もない。早く好きなようにしろ」
「ハハハハ、日本軍人、勇敢だけではありません。負け惜しみが強いです。ハハハハ」
シムソンは相手が何も出来ないと見て、まるで猫が捕えた鼠を弄ぶように云うのでした。
「私、あなたを殺しません。殺すと、後の仕事に差支えます。けれども逃がす事は出来ません。窮屈でも二三日この家にいて下さい。二三日すると、盗んだ書類は無事に仲間に渡せます。仲間のものが国へ持って行きます。ハハハハ」
シムソンはそう云いながら、机の上の呼鈴を押しました。やがて、扉をノックして入って来たのは、背の高い、見るから獰猛な面構えをした外国人でした。