후리가나로 읽는 일본 고전
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とうくろうちそう
討九郎馳走
山本 周五郎
山本 周五郎의 討九郎馳走(とうくろうちそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,250자 · 21화면
まえにも記したが、将軍家光の仕方が無礼であるといってまさに兵を挙げようとしたことがあるし、寛永十八年にはまた家光の世嗣竹千代(のちの四代家綱)が山王社に詣ずるに当り、尾、紀、水三家に供奉を求めたところ、
――大納言の官職にある者が、無官の人に供奉する例を聞かず、もし竹千代どのが将軍家の子であるからというなら、われらは東照神君の子である。いずれにしても供奉はならぬ。こうかたく拒絶した。このとき使者に立ったのは酒井忠勝と松平信綱であったが、それでは竹千代に先だって参詣するということで落着した。
将軍家に対してさえ斯ういう人だった。その直情径行の資質が、そのまま相貌にあらわれている。御前へ進んだ討九郎は、ひと眼みてつよい圧迫を感じた。
「馳走役たいぎである、盃をとらすぞ」
「……はっ」
「ゆるす、近う、近う」
かさねて云われたから、討九郎は膝行して義直の側近くすすんだ。……老臣の宿所はべつであるが、それにしても、そのとき座にいたのは若侍七八名で、重役と思える者はいちにんもみえなかった。
「そのほう兼高と申したな」
「……はっ」彼はしずかに面をあげた。
「矢矧川は当国の要害であると聞くが、水上より河口まで何里ほどであるか」