후리가나로 읽는 일본 고전
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とうくろうちそう
討九郎馳走
山本 周五郎
山本 周五郎의 討九郎馳走(とうくろうちそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,250자 · 21화면
一人は川越無右衛門、一人は兼高討九郎、かけた首はいうまでもなく矢矧川の瀬ぶみをした尾州家の家臣のものである。……しずかに行列がそこへさしかかったとき、義直は乗物を停めさせた。そしてぐっと身をのりだしながら、高くかかげた梟首と、平伏している警護の者たちを見やった。
「……兼高、面をあげい」はげしい声だった、「そこにあるのは、いかなる罪を犯した者の首か、また、どうして余の通行にさきだって梟けたのだ、仔細聞こう」
「恐れながらお直に申上げます」討九郎もぐっと面をあげた、「これなる者は今早朝、矢矧川を馬にて瀬ぶみつかまつりました、申すまでもなく矢矧川は岡崎の要害、これなくして岡崎の護りはございません、これを瀬ぶみされ平地の如く相成りましては、岡崎一城あって甲斐なき仕儀となります、依ってすなわち討ち止め、要害をさぐる大罪人としてこれに梟首つかまつりました、……また、大納言さま御みちすじにかけました仔細は」と云いさして討九郎はきっと義直を睨た、「この者みずから、恐れおおくも尾州さま御家中なりと名乗りました、進退窮しての痴言とは存じましたが、万一にも事実なれば天下の大事ゆえ、無礼をもかえりみずこれに梟し、恐れながら御尊眼をけがしましてございます、……この首級まこと御家臣にござりましょうや否や、篤と御尊鑑をねがいまする」