일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

とうくろうちそう

討九郎馳走

山本 周五郎

山本 周五郎의 討九郎馳走(とうくろうちそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,250자 · 21화면

아오조라 문고

「はっ、まことにおそれながら」

「いいわけ無用」

だあん! 銃口が火を吹いた。討九郎にはその爆音が主君の叱咤の声と思われた。忠善はまだ煙を吐いている銃を侍臣にわたし、弾丸ごめのしてあるべつの銃を受け取って、ふたたび的を狙いながら云った。

「無骨者で礼儀作法にうといから勤まらぬと申したそうだが、余には余の思うところがあって命ずるのだ、辞退はならんぞ」

「……はっ」討九郎はきっと唇を噛んだ。

「わかったら退ってよし」

叱られたらこうと、考えて来た答弁を口にするひまもなく、討九郎が平伏する頭上で、だあんッ! とまた銃口から火花がはしった。その二発の銃声は、あきらかに忠善の怒りの表明にちがいない、討九郎は一言もなく退出した。

その年は参覲出府にあたっていたので、六月にはいるとすぐ忠善は江戸へ去った。討九郎は馳走番になったものの、はじめから軽侮している役目なので、ともするとばかばかしいという気持がさきにたち、心からお役を勤めるという気が出てこなかった。たとえば、馳走番として大名の宿所へ挨拶に出ると、そのまま帰れるときもあるし、留められて盃を貰うおりもある、そういうときにはしぜんとはなし相手をしなければならない、それも興味のある話題でもあればかくべつだが、相手が大名のことだからはなすことはおよそきまっている。