후리가나로 읽는 일본 고전
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やくほんファウストについて
訳本ファウストについて
森 鴎外의 訳本ファウストについて(やくほんファウストについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,916자 · 12화면
第一部の象嵌は出来た。しかし燼余の五百部は世間の誅求が急なので、正誤表を添えるに遑あらずして売り出された。そこで第一部は未正誤本が五百部世間に流布していて、その他は象嵌済の正本なのである。第二部の正誤は私の作ったのが目下富山房の手にある。これも紙型は象嵌で直し、未正誤本には正誤表を添える積でいたところが、世間の誅求が急なので、未正誤本が正誤表を添えずに売り出された。現に世間に出ているのも富山房にあるのも、第二部は悉くこの未正誤本である。第二部の紙型象嵌はまだ出来ない。これから象嵌をして、今後印刷するものが象嵌済の本になるはずである。こう云うわけで第一部の五百部と第二部のやや大なる部数とは、未正誤本で世間に出ている。その罪ほろぼしにはファウスト考かファウスト作者伝かを出す時、ファウスト第一部第二部の正誤表を併せて添えることを、富山房に要求してある。
正誤の事を言ったから、ついでに書物の誤と云うものについて、今少し話したい。書物の誤で自分の心附いた限は、写本や活版を校正する時に直すことが出来る。ファウストの場合では校正の時私と太田さんとの心附いた限の訂正をした。