후리가나로 읽는 일본 고전
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にんしきろんとはなにか
認識論とは何か
戸坂 潤
戸坂 潤의 認識論とは何か(にんしきろんとはなにか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,432자 · 116화면
丁度零の次の最初の無理数を掴まえよというようなもので、どこから手をつけていいか判らない。真理はテーゼから始まる。それならノルマルな論理だ。処が虚偽はアンティ・テーゼから始まる。処がアンティ・テーゼから始めるということは、手の下しようのないということだ。
つまり虚偽は心理から始まるに相違ないのだが、心理のどこから始まるのかは、心理自身ではわからない。良心などは泥沼であり、流沙である。虚偽の原因をだから良心の欠乏などに求めることは出来ない。では虚偽は何か形而上学的な原因しか有たないのか。と云うのは、例えば心理のこの無底の深淵を神に通じると称する常識もなくはない。ドストエフスキーの作品はよくそう解釈されている。だがゾシマ僧正やチーホン僧正やアリョーシャなどという神様の味方は、他の人物に較べて甚だ安易で浅薄でさえあるのを見ると、この解釈は言葉通りには疑わしくなるだろう。今寧ろ興味のあるのは、この心理の背後的な深さと、それの前面的な社会意識乃至政治意識との、連関ではないかと思う。『悪霊』はそういう点から見ても出色の作品でなければならぬ。
心理の連鎖のどこかに横たわっている虚偽の原因を説明するものとして、イデオロギー(=虚偽の意識)というものほど示唆に富んだものはない。