후리가나로 읽는 일본 고전
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とよしまさんのこと
豊島さんのこと
坂口 安吾의 豊島さんのこと(とよしまさんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,619자 · 4화면
そういう精神上の泥化作業は現代の文学者の職業的なものでもあるが、本当に人間自体が泥化できるものではない。俗物はそれ自体として泥にちかいかも知れないが、俗物の故に本当の泥化はできないものだ。魂の貴族でなければ本当の泥化はできない。豊島さんは本当に泥化した仙人である。
私は先日新潟へ旅行したら、古町のミヤゲ物屋に良寛の書の模型が売られていた。その額には
天上
大風
とあった。泥になった仙人でないとこんな文句は考えつかないと私はしみじみ思ったのである。むろん良寛は仙人だ。
終戦後二三年目のことであったが、豊島さんを団長に原爆の広島行きの企画をたてた雑誌社があって、私にもその団員になれと云ってきた。その使者の曰く、
「豊島先生がおだしになった旅行の条件は、多量にはいらないが、三度々々の食事ごとに酒少々……」
これが第一の条件で、またほぼ全部の条件でもあった。当時は市場にカストリぐらいしか売られていない時代であった。私は何かの都合でこの仙人旅行に参加できなかったが、私のように地上に大風しかまき起さないバカヤローは仙人と旅行になぞでない方がよい。
そのころ豊島さんはお嬢さんを亡くされてガッカリされてたころであったが、私が入院中の精神病院をぬけだして遊びに行ったら、