후리가나로 읽는 일본 고전
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ていそうについて
貞操について
宮本 百合子
宮本 百合子의 貞操について(ていそうについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,541자 · 11화면
万葉の歌の多くを見ても、そこに何と瑞々しく恋愛の思いがうたわれていることだろう。花になぞらえ、雲にたとえて、男女相愛の思いは、直接な感覚に迫ったあこがれとして表現されている。しかし、稚い社会にふさわしく稚かったそれらの古代日本人の心情は、同じように燃ゆる思いが、一人から又他の一人へとうつることをあやしまなかった。そのような事情がめぐって来たとき一時に二人の男女を愛することに虚偽も作為もなかった。子供らが、何人かの友達をもち、その一人一人と心をこめ、興をつくしてたわむれる。なかでは特別にすきな相手もある。男女の恋愛も太古はそれに似たあどけなさ、動物に近い天真さで表現されていたのであった。
社会進化の過程で、奴隷という働き手が出来、その労働で富が蓄えられ、耕作・牧畜・その他の固定した土地からの収穫がふえるにつれて、部落の男、父親が、その財産の管理者として権力を発揮しはじめた。女は、その財産をうけつぐための子供をうむものとして、男の子のもたらして、としての意義から見られるようになった。彼等は、家畜の純血をこのんだ。今日でもサラ・ブレッドが珍重されるように、ましてや自分の大事な宝物と思われる財産のゆずりうけをする男の子は、厳重に、父親からのサラ・ブレッドでなければならないと思われて来た。