후리가나로 읽는 일본 고전
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まずしきひとびとのむれ
貧しき人々の群
宮本 百合子
宮本 百合子의 貧しき人々の群(まずしきひとびとのむれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,959자 · 118화면
かようにして、初めはさほど大仰(おおぎょう)にする積りではなかったことがだんだん大きくなって来たので、とうとう奥様達の手には負えないほどになってしまった。
牧師は、朝から晩まで祈る暇もないようにして、金の保管やら事務の整理にこき使われて、
「それも道のためでございますわ、先生」
といつも言葉を添えては、少し歯に合わない事々は、あらいざらい、まるで川へ芥(ごみ)を流し込むように押しつけられた。
顎に三本ほど白い髯がそよいで、左の手の甲に小豆大の疣(いぼ)のあるのを一言口を動かす毎に弄(いじ)るので、それが近頃では、大変育って来た彼は、白木綿のヨレヨレの着物に襷(たすき)をかけて、毎日をどれほど短く暮していることか!
婦人連は顔を見合せる毎に、
「あれがすみますまではお互様にねえ、随分いそがしゅうございますこと」
と、自分等の間だけの符牒で話し合っては嬉しげに笑った。
物見遊山に行く前のように何だか心嬉しく、そわそわした心持で、わけもなくせわしがっているうちに真に困りきったことが持ちあがってしまったのである。
これは、どんなにしても、二十四日までの間には合いかねるということである。