후리가나로 읽는 일본 고전
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あかいステッキ
赤いステッキ
壺井 栄
壺井 栄의 赤いステッキ(あかいステッキ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,482자 · 23화면
それでもけんけんはそれでおぼえてくれた。目のある者にとっては何でもないけんけん、だが克子にとってはどんなにか新しい驚異であったにちがいない。その当座は毎日けんけんをしていた。伝えられるかぎりのことを教えてやりたい、愚痴は起すまいと思いながら、なお、目さえ見えたら、という思いは克子の成長するにつれて大きなかたまりとなってお母さんの胸を押す。せめて克子を不具者なりにも一人の人間として世の中へ出してやるには、克子と同じような子供のための特殊学校のある都会で暮したいと、克子のお父さんはながいあいだ東京にとどまっての仕事さがしであった。それほどの望みにもかかわらず、ようやく得た仕事は寒い越後の国である。それでもいつかは克子の入れる学校のある都会に暮せることもあろうかとお父さんもお母さんもつねに考えていた。
克子はついこのあいだまで、健が毎朝元気な声で出かけるたびに泣きながら後を追った。村のどのへんに、どんな形で幼稚園があるのかをさえ知らない克子であるが、とにかく歌ったり、踊ったりするおもしろいところへ健がいつも自分を残してでかけるのだとひがみ、はだしでとびだしたりした。