일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

山本 周五郎의 赤ひげ診療譚(あかひげしんりょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,548자 · 47화면

아오조라 문고

おたねの手を借りて、傷を洗い、膏薬を替え、木綿を巻き直しなどしていると、一人の老人が杖を突きながら、勝手口へよたよたとはいって来、おたねが吃驚して声をあげた。

「まあおじいさん、どうしたの」おたねは立ってそっちへいった、「独りで出て来たりして危ないじゃないの」

それが多助であろう、登は手を洗うために金盥を引きよせながら、さりげなくそっちを見た。多助は孫娘に助けられながら、毀れた木偶のような、ぎくしゃくした動作で、勝手の上げ蓋のところへ腰を掛けた。(そのとき、持っていた杖が倒れて、かたんと高い音がした)老人は痩せていて、皮膚は蝋のように白く、仮面のように無表情で、唇がだらんと垂れていた。

「わからないわ」とおたねがなにか訊き返していた、「なにがどうしたの」

角三がもの問いたげに登を見た。登は黙って首を振った。

「どうしたんだ」と角三が高い声で呼びかけた、「じいさんがどうかしたのか」

「ちょっと待って」とおたねが答えた。

登は角三に、こんどは明後日来る、と云って立ちあがった。熱もすっかりさがったし、傷の化膿する心配もなさそうだ。明日いちど足のほうだけ膏薬を替えるがいい、そう云い残して外へ出たが、おたねと多助の脇を通るとき、多助が涙をこぼしながら、まわらない舌でなにか云おうと努めている姿を見た。