후리가나로 읽는 일본 고전
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
海野 十三의 赤外線男(せきがいせんおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,889자 · 78화면
赤外線写真というのが発達して軍事を助けているが、山の頂上から向うの峠を目懸けて写真をうつすにしても、普通の写真だとあまり明瞭にうつらないが、普通の光線は遮り、その風景から出ている赤外線だけで写真をとると、人間の眼では到底見透しができない遠方までアリアリと写真にうつる。人間が飛行機に乗って、千葉県の霞ヶ浦の上空から西南を望んだとすると、東京湾が見え、その先に伊豆半島が見える位が関の山だが、赤外線写真で撮すと、雲のあなたに隠れて見えなかった静岡湾を始め伊勢湾あたりまでが手にとるように明瞭に出る。
この紫外線も赤外線も、同じ光線でありながら、普通、人間の眼には感じない。つまり人間の網膜にある視神経は、紫から赤までの色を認識することが出来るが、紫外線や赤外線は見えないといえる。
見えないといえば、色盲という眼の病気がある。これは赤が見えなくて、赤い日の丸も青い日の丸としか感じない人達がいる。それは視神経の疾患で、生れつきのものが多い。ひどいのになると、七つの色のどれもが色として見えず、世の中がスクリーンにうつる映画のように黒と灰色と白の濃淡にしか見えない気の毒な人がいて、これを全色盲と呼んでいる。