후리가나로 읽는 일본 고전
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あしのないおとことくびのないおとこ
足のない男と首のない男
坂口 安吾의 足のない男と首のない男(あしのないおとことくびのないおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,095자 · 8화면
然るべき文献もでたらめだ。本の名前ぐらゐは本当でも、その中に彼の言つてゐるやうなことは決して書いてはないのである。けれども、彼の話は真実よりも真実に迫つて尤もらしく語られる。どこへでも旅行してゐる。誰とでも親友だ。けれどもみんな嘘なのである。彼は知らない親友に就て微細な描写や家庭生活や人となりやエピソードなど彷彿と目のあたり見るが如くに活写するが、これはみんなその時ふいに思ひついた彼の一瞬のイマージュにすぎない。
私が切支丹の文献が手にはいらなくて困つてゐるとき、彼に会つてその話をすると、その文献ならなんとか教会にあつて、そこのフランス神父は友達で先日も会つて何についてどんな話をしてきたなどゝ清流の流れるごとく語りだすから、それはありがたい、さつそく神父に紹介してくれ、これから行つて本を読ませて貰ふから、と言ふと、ウム、ところが、と彼はちつとも困らず、今はその本は教会にはないね、なぜ、なぜならばネ、目下ある人が借りてゐる、この借りた人が何故に借りてゐるかといふとこれには次のやうな面白い事情があつて……勿論神父などゝ友達ですらないのである。
足のない幽霊みたいなところがあつて、つまり、足のない一ツ目入道みたいな男だ。