후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
弁天小僧の、切られ与三の、直侍の、そうしてKABUKIの「大たちばな」だ。いくら西洋のドン・ジュアンに扮したって争われないことには耳が裏切っている。と同時に私は、この倫敦ピカデリイとメイフェアのあいだにあって、たしかにちょうんと木の頭を聞き、のしのついた引幕の揺れを見、あの雑色的な「おしばや」の空気を感じ、ぷうんと濃厚な日本のにおいを嗅ぎ、弁松の膳――幕あいの食堂で――にむかって衛生御割箸をとった気になった。のは、私だけが勝手にそんな錯覚におち入ったにすぎなく、一日本紳士市村録太郎氏としての羽左衛門は、アブドュラの二十八番、薔薇の花びらで吸口を巻いたシガレットをくゆらしながら、いかにも外遊中の日本紳士らしくぽうっとしてそこに腰かけている。
以下、面談――といいたいところだが、羽左衛門によれば、ただ――。
倫敦は、地味でおちついていて。
巴里は、騒々しいが暢気で面白く。
亜米利加は、便利でおそろしくにぎやかだが、ロンドンが一番好き――おちついた気分だから――というだけのことで、
『何しろあめりかは大したものです。早いはなしが、食い物屋へ出かける。あちらでいうカフェテリヤ、つまりレストランでさね。