후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
空の濁っているのが倫敦の方角らしい。
機首はきまった――一直線に巴里ブウルジェへ!
こうなると私たちには何らの恐怖も危惧もない。あるのはただこみ上げてくる愉悦と単純な驚異の連続だけだ。
洋々たる「空の怒濤」。
おとこの雲。
おんなの雲。
こどもの雲。
みんな仲よく私たちのまわりに遊んでる。さわいでる。笑ってる。
笑うと言えば、いままで他愛なく笑っていた機内の人々は、急にじぶん達の笑いに気がついて、その笑ったことが恥しいように、あわてて「人間界」の威儀をつくり出した。そこで狂奔する音響のなかで、私のうしろのお婆さんは毎日郵報を拡げ出し、商人らしい中年の紳士は小鞄をあけて書類を読みはじめ、女学生は林檎を剥き、女の児は窓へつかまり、その母親は背後から女の児をつかまえ、もうひとりの若い男はよろけながらWCへ立ち、ボウイが飲み物を売りにくる――いかにも旅行の一頁らしい光景。
彼女が私へノウトを渡す。筆談だ。書いてある。
『イカガ?』
私が返事をかく。
『ヘイキ。』
彼女がほほえむ。私もほほえむ。それからまた、むさぼるように二人は下界の観察だ。
プロペラの音、その風、自信に満ちみちて大きくうなずく銀いろの翼、私の窓のそとに泣くようにふるえている、一本の寒い綱。