후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
湖水に陽がかんかん照って、物音一つない世界だった。一日に二、三度、通り雨が森と水を掃いて過ぎた。私たちは朝早く分水線を渡って、一日ボウトを漕いだ。どこへ行っても人っ子ひとり会わなかった。水は澄み切って底が見えていた。赤い水草の花が舟を撫でてかすかな音を立てた。その音にぞっとさせられるほどのしずかさだった。手を出して取ろうとすると舟が傾いてどうしても届かなかった。それを無理に掴もうとすれば、ボウトは顛覆したに相違ない。私は知っている。そうやって人を呑もうとするのが、湖水の精のあの花だったから――。
私たちはいつまでもプンカハリュウを愛するだろう。二日滞在というのを五日に延ばしたのだったが、それでも、立ち去る時、彼女は耐らなく残り惜しげだった。必ずもう一度行こういつか――私と彼女のあいだの、これは固い「指切り」である。
一たい芬蘭土はほとんど外国語が通じない。ことにこう内地へ這入ると完全に絶望だ。プンカハリュウの五日間、私達も何から何まですっかり手真似で用を足した。おかげでこの「無言のエスペラント」は素晴らしい上達を見たくらいである。
その夜の汽車の窓はいい月夜だった。