후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
女にしてみれば、まるで部屋の外壁へ微風が当っているようにしか感じなかったことでしょうから。
長い話を短くするために――それから二、三日経った夜更けでした。
「23」はその晩の二十三に見限りをつけてキャジノを出ようとしていました。あれから「岩のような脚をもった女」が一度も姿を現わさなかったので、彼はそれを内心不満に感じていたところでした。キャジノの正面の階段を下りると、芝生と椰子と月夜の公園が一面にゆるい登りになっています。そのオテル・ドュ・パリヘ近いほうの角に、人影が固まっていました。何か罵るような声も聞えます。「23」はそばへ駈け寄って、人混みのうしろから首を伸ばしました。
あの女でした。地上に倒れているのです。蒼い顔に歯を食いしばって、半分閉じた眼に月が光っていました。そして、もっと異常なことには、彼女の片手が、同伴者である中老の英吉利紳士の燕尾服の裾をしっかりと押えていることでした。
紳士は、女の手を振り離そうとして威厳のうちにいていました。見物人は夫婦喧嘩を見るような眼で立っていました。そこを分けて「23」が前へ出ました。
『どうしたのです?』