후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
雪融けは空気のにおいで解る。また、風の方向の通りに小波状に光ってる場所も、避けなければならない――恋愛の悪魔だ。長つづきしないくせに、タアニングも容易でない。そのうちに流行の離婚ということになる。ほんとにあの戦争の苦楚を嘗めた中年以上に多い。
FOEHN――瑞西に特有な、俄かの雪解けをもたらす暖かい地方風だ。これが吹き出すと、蝋を引いたばかりのスキイにさえ、雪が球状に附着するから直ぐ予知出来る。そうすると、「毀れる外皮」のあとに、つづいてTHAWが来る惨めな二、三日を覚悟して、人はみんな shank's pony で町と森の逍遥に出かける。おかげで、聖モリッツや、モントルウや、インタラアケンや、ルツェルンなどの小博物館のような記念品屋で、水を入れると歌い出す小鳥のコップ・開け方のわからない謎の洋襟箱・検微鏡でなければ針の読めない小さな時計・オルゴウル入りで「甘い家庭」を奏する煙草壷、なんかが店を空にするまで売れて往くのだ。あめりか人の・英吉利人の・仏蘭西人の・希臘人の・日本人の、好奇なウィンタスポウツ旅客団の襲来によって――これは、近代の恋愛に特有な、週期的な雪解けの微風である。