후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
『仏蘭西の女! 大佐さん!』
モハメッドのために!
モハメッドのために!
と祈るように私語くのは、盲目の老婆の手を引いた、ベズイン族の少女である。両頬に三本細く文身してるのが、青い鬚のように見える。「モハメッドのために」幾らかくれと言うのだ。乞食には違いないが、それは表面で、内密には、即座に物好きな旅行者の求めに応ずる。道理で、乞食のくせに、ここらの住民のどれよりも小ざっぱりした服装をして、顔には白粉のようなものを斑らに叩いていた。
この辺一帯がその町なのである。
よろめいて立つ塔婆の並列。家々の窓から覗く土耳古宮廷妾と王公側室と回教女。何と貧しい淫楽の巷であろう! 植民地兵営の喫煙室みたいな前庭。その奥に、薔薇色の壁紙に広告用の掛け暦と、罅の入った鏡とを飾った客間。全然生の興味を欠いた女たちの顔。洞穴のようにうつろな胸、睫毛のない眼、汚点だらけの肌、派手なKIMONO、羅物の下着、前だけ隠すための無花果の葉の形の小エプロン――そんなものが瞥見される。
彼女らは先を争って戸口から走り出てくる。キモノが宙に飛んで、皮膚の大部分に直接陽が当る。が、慣れた光景とみえて、誰も何らの注意を払おうとしない。