후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるびじんぞう
踊る美人像
野村 胡堂
野村 胡堂의 踊る美人像(おどるびじんぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,460자 · 31화면
花房一郎は慇懃に小腰を屈めます。打って変って隼のような慧敏な面魂。石郷氏に嘲られた、間延びのした面影などはもう微塵もありません。
「どうして智恵子を犯人と判ったんだ」
翌る日の朝、警視庁の記者倶楽部で、花房一郎はニコニコし乍ら此問に答えました。
「あの美人像の手に縛り付けた短銃を発射させ得る者は、智恵子より外には無いのだ。――あの晩石郷氏が帰ってから直ぐ、智恵子はもう一度、糸子の室を訪ねると、糸子は美人像の短銃に背中を向けたまま、卓子に顔を埋めて泣いて居たのだ。で、フト見ると美人像の後ろが、自分の部屋との境の扉で、扉は厳重に締って居るがピストルの後方一尺位を距てて水平の位置に鍵穴があることを発見したんだ。
それが智恵子の為には恐ろしい誘惑さ。舞台の上で自分の競争者であるばかりでなく、長い間自分に眼をかけてくれた石郷氏までが、近頃すっかり糸子のものになったのを見て、さり気ない様にして居ても、腹の中は煮えくり返って居た矢先だ。――ところで、短銃を何うして発射さしたというのか、まだ解らないかなア。智恵子は細くて丈夫な紐を一本用意して、その端っこを三つ四つ、短銃の引金に巻き付け、一方の端っこを、境の扉の鍵穴を通して、自分の部屋へ通したのだ。