후리가나로 읽는 일본 고전
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「まよいのすえは」
「迷いの末は」
宮本 百合子
宮本 百合子의 「迷いの末は」(「まよいのすえは」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,069자 · 18화면
人間性を意志的に有にせんとする意欲から発祥している、「義理人情という秩序」に対して意志的に無になろうとするならば、その人は先ず第一に芸術家であることを廃業しなければならないであろう。近松は、あれほど沢山の浄瑠璃を書かざるを得なかった程、義理人情の枠を突破する現実の人間性の迸出を当時の社会にあって感覚したのである。
先頃来朝した戯曲家エルマー・ライスは、今日の世界の到るところに矛盾を認めた。せめて、それ迄の平静さ、へつらいなさ、淡白さを作家横光は、何故もち得なかったのだろう? 彼の特徴的な硬緊性は、どういう力の作用で「厨房日記」のように現れたのであろう。
今日、日本ではやっている日本的といわれるものの中に多分な翻訳的性質が含有されていることは、一つの顕著な時代的性格である。
小林秀雄氏は、先頃僕らは自分が日本人であるか西洋人であるかはっきり分らないと云う意味のことを書いた。ところが、それから幾何も経たないつい先頃、中野重治と戸坂潤の評論を反駁した文章(東朝)では、この二人の評論家が民族的自覚をもっていぬと云って攻撃している。小林氏はこの自然ならぬ飛躍に於て、日本の大衆は現実を批判しようとする意慾など必要としていないと云うのである。