후리가나로 읽는 일본 고전
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まよいみち
迷い路
小川 未明
小川 未明의 迷い路(まよいみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,159자 · 9화면
「太郎や何処か傷は付かなかったの、もう痛みはとまって。」
と、親切に言われるので、この時太郎も二郎も斯様優しい母さんがあるのに、前の母さんを恋しく思うのは罰が当るように思われて、二人は昨夜の夢の話を母さんに言われませんでした。母親は夕飯の仕度をするからといって、又家の内へ入りました後で、二郎は「兄さん、痛くはないか……」と言って伏目になって足下に落ちている棒に眸を移しました。
兄は黙って頭を振って、「もう痛くはないよ。」と寂しそうに笑顔を作ったのであります。
太郎は十二歳で二郎は十歳であります。その晩二人は寝床へ入ってから、明朝自分達を生んでくれた旧の母さんを尋ねに三里彼方の、隣村の杉の木の森を探ねに出る約束をしたのです。夜が明けますと太郎と二郎と二人して、弁当を腰に下げて、杖を持て、草鞋を穿いて、同じ、扮粧で出掛たのであります。
橋を渡り、畑や、圃の中の小道を過ぎて、目ざす隣村の村端れに来かかりますと、広い野原の中に一筋の道が走っています。二人は昨夜の夢に見た通りの道ですから、驚きました。
「二郎や、この道をお前も夢に見たかい。」
「ああ、やっぱりこの道を行ったんです。