일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

とじょうのはんにん

途上の犯人

浜尾 四郎

浜尾 四郎의 途上の犯人(とじょうのはんにん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,477자 · 38화면

아오조라 문고

例えば円タクの運転手の顔とか帝国ホテルのボーイの顔とかを。

すると突然一昨夜、新宿から塩町までの市電の中で此の変な男を見たのをようやく思い出したのだった。

無論意味なく電車の客をおぼえているわけではない。私がその時この男に注意したのには十分理由があった。

新宿から私が電車に乗った時この男は一緒に乗り込んで来た。それからあと殆ど私の顔を見つめ通しだったのである。車掌が切符を切る時にも、こっちを見ていてぼんやりして何か車掌に云われていた位だった。

私はその時「いやな奴だ」と思った。こんな場合、視線の戦いには決して一歩も譲らぬ事にしている私ははっきりと逆に睨み返してやった。するとこの男はすぐに目をそらしてしまう。そうして、私が他へ視線をやると又ちゃんと私を見ているのだから実にやり切れない人間である。

しかし塩町で下車してしまってあそこの雑踏に足を入れた瞬間から私はこの男の事を全く忘れてしまった。もし今列車で再会しなければ一生思い出す筈のなかった顔なのであった。

その男だ。たしかにあの男だ。あの妙な男が今同じ列車に乗って居るのである。

私は今更、雑誌一つ持たずに乗った事を後悔した。