후리가나로 읽는 일본 고전
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,568자 · 109화면
また牛や羊の類では、食道の下端にあたるところが胃に付属して特に大きな嚢となり、一度に多量の牧草をその中に貯えることができるが、これは元来、広い野原で悠々と草の葉を咀嚼していては、猛獣の襲撃に遇うおそれが多いゆえ、まずなるべく短い時間になるべく多量の食物を取り込み、ともかくもその所有権を確実にしておいて、しかる後に安全な場所で緩々とこれを咀嚼し得るための装置である。上野動物園に飼うてあるアメリカ駱駝という獣などは、頸がきわめて細長いゆえ、この嚢の中に貯えられてある財産がときどき一塊ずつ食道を逆行して、ふたたび口に出る具合が外から明らかに見える。これらはただ財産を貯蓄する嚢が鳩にくらべると、さらにいっそう身体の奥に移ったというまでである。またアジア、アフリカの砂漠地方に住む普通の駱駝は、砂漠の船という異名をさえ付けられた重宝な獣で、胃の周囲には多数の小嚢がついてあって、水のたくさんあるとき充分にその中へ貯えこんでおくゆえ、一回水を飲めばよく十日以上も渇に堪えることができる。隊を組んで砂漠を旅行する商人らが道に迷うて渇に迫ったときは、その連れてきた駱駝を殺して腹の中にある水を飲み、わずかに死をまぬがれることは読本などにも出ている話であるが、かかる場合に臨んでは一杯の水も実に千金万金にも代えがたい貴重なもので、