후리가나로 읽는 일본 고전
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どうじょうじふけんき
道成寺不見記
夢野 久作
夢野 久作의 道成寺不見記(どうじょうじふけんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,240자 · 5화면
頭の中がシュルリアリズムの絵みたいに冴えかえって、自分の作品が単なる活字の行列に見える向うに、四谷の舞台と釣鐘が見える。急の舞いの太鼓が聞こえる。烏帽子がキリキリキリと虚空に回転して飛んで行く。鐘がグーッと下って来る。ああたまらない。ビッショリと汗を掻いて起き上る。トテも睡れない。
午後になるのを待ちかねて、野球を見に行ったが、そのうちにやっと落着いて家に帰れた。
あとから聞くと、一日中機嫌が悪くて、妻子が弱ったそうであるが、自分は極力ニコニコしている積りであった。何かしら非常に疲れていたようで、早くからグッスリと睡った。日記も当日は白紙になっている。
二、三日してから先輩江戸川乱歩氏と大下宇陀児氏から道成寺の感想を知らせて来た時には非常に嬉しかった。あんまり嬉しかったので実さんに頼んで「喜多」に掲載して貰うことにした。それに続いて坂元雪鳥さんが朝日に書かれた能評を、同じく能キチガイの従妹が切り抜いて送ってくれたので、スッカリ当日の印象がまとまってしまった。乱拍子の中で身体を曲げて鐘を見た。鐘が手に届かない位高かったのを見事に飛んだ……云々の二項で、当日の出来がゾッとするほどハッキリとわかった。