후리가나로 읽는 일본 고전
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のわき
野分
山本 周五郎
山本 周五郎의 野分(のわき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,401자 · 42화면
た。植木畑はひまな季節なので、職人も常には二人ほどしかいず、それさえ外出がちで、家のまわりは毎もひっそりしていたし、たまに話し声がすると思って見ると、三町も向うの田道をゆくもの詣での人だった。……お祖父さんのいない昏れ方など、しんとした家の中で行燈へ火を入れながら、お紋は茫然と手を休めたまま、よく独りで泣いたものだ、もとの長屋の人々を想って、もうひとり、あまりにむごく裏切った人を想って。
雪と霜と、暴あらしい風と、荒涼と枯れた眺めのなかで、冬を越した。そして春となったが、お紋は笑うことの少ない沈みがちな娘になった。藤七はいたましげな眼で、脇のほうからそのようすを見やっては、溜息をついた。慰めようともし、明るくなるようにもしむけてみた。然しそんなことがなんの役にも立たないことは、老人にはよくわかっていたのだ。時が経てば。それだけが頼みだった。――時はすべてのものを癒やして呉れる、どんなに深い悲しみも苦しみも、やがては忘れる時が来るだろう、ましてお紋は若いのだ、若さというものは、それだけでどんな痛手をも癒やすちからを持っているのだから。……仕事の動きだす季節になった。