후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼ
野菊の墓
伊藤 左千夫
伊藤 左千夫의 野菊の墓(おちぼ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 25,621자 · 52화면
矢野はつとめて意志を強くわれを叱って、下駄に力を入れていそいだ。台町の横丁へまわろうとするところで中島に会った。
帰ってみるとテーブル机の類が皆届いておった。中島もはいって来て、「や盛んだな。」とかっさいする。中島が手伝って器具の配置を整える。女が来てランプをつける。ランプがりっぱだから、いっそう室内がいきいきとして来た。中島はまた紳士の生活とかっさいする。矢野は準備を楽しむという大木のことばを思い出して愉快になった。
豚を女に渡し、ビール二三本そえて持ってくる様に命じた。そうして中島にもぜひ来てくれといった。中島は今夜ちょっと出るつもりでいたのだけれど、それじゃそのほうはやめにして来ようという。中島も女も室を出て、矢野はいまさらのように、わが下宿生活のりっぱなのに驚いた。これで子規先生の書か何かを床に掛ければ、ますます理想的だと考える。ひとり椅子に腰をおろししばらく茫然としている。
下宿屋のにぎやかさが始めて耳にとまる。周囲の町のどことなくごやごやする物音が聞こえる。大都会の生活という感じが、強く胸にひびく。社会の種々の人間が、押し合いへし合い狭いところにいがみ合ってるように聞こえる。