일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きんどけい

金時計

泉 鏡花

泉 鏡花의 金時計(きんどけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,568자 · 12화면

아오조라 문고

「どうぞお見逃しを願います。」

少年は打笑いつつ、

「何、突出しやせん。汝はなかなか熟練たものだ。」

「飛んだことをおっしゃいます。」

「いやその手腕を見込んで、ちっと依頼があるのだ。」

大助は愕然として若様の面を瞻りぬ。

「この懐中物もやろう。もっと欲くばもっと遣ろう。依嘱というのは、そらあすこへ行く、あの、な、」

とへいげんを指して、

「彼奴の持っている時計を掏ってくれんか。」

その意を得ざる掏摸は、ただへいへいと応うるのみ。

大助は驚きて、

「ええ、若様滅相な。」

「いや少し了簡があるのだ。」

拘摸は事も無げに頷きて、

「じゃあの金時計ですね。」

「汝知ってるのか。」

「そりゃちゃんと睨んであります。あんな品は盗っても、売るのに六ヶしいから見逃がして置くものの、盗ろうと思やお茶の子でさあ。」

「いや太々しい野郎だなあ。」

と大助は呆然たり。

「汝も聞いたろう、あの長谷の草刈騒動を。」

「知ってる段ですか。」

三郎は告ぐるに実をもってすれば、

「へえあの毛唐が!」

と掏摸だになお憤慨の色を表わせり。

「若様此奴は離すと、直に逃げてしまいますよ。」

「こう、情無いことを謂いなさんな。