일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,319자 · 29화면

아오조라 문고

悪戯らしい白犬を追って近所の人達が駈けてくる。犬は何か肉片のような物を銜えて、一目散に走り過ぎようとした。生魚の盤台から切身でも盗んだか――彦兵衛はむしろ微笑もうとした。それにしても、続く人々の真剣さがいっそう彼にはおかしかった。

「屑屋っ! 捕めえろっ!」

ただごとではあるまい、と彦兵衛、思ったので、持っていた長箸を抛った。それが宙を切って犬の足に絡んだ。一声高く鳴いて犬は横町へ逃げ込んだ。後には一片の肉が転がっている。

拾い上げた彦兵衛、見るみる顔色が変った。きっとなった。そして振り向いて折柄走り寄った追手の顔を見廻した。

「お前さん方、何しにあの犬を追って来なすった?」

「てこ変な物を銜えてやがったからよ。」

一人が答えた。そのてこ変な物を、彦兵衛は突然自分の丼へ押し込んで、さっさと歩き出そうとした。他の一人が立ち塞った。

「やいやい、屑屋、拾った物を出せ。犬の野郎が置いてった物を、手前、出せよ。」

が、彦兵衛は黙って突退けた。二、三人が追い縋る、「伺えやしょう。」と彦兵衛は開き直って、「犬が何を銜えて来たか、皆の衆、定めし御存じでごわしょうの?」