후리가나로 읽는 일본 고전
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,598자 · 26화면
周囲の群集は呼吸を凝らして、竹のうえの首と藤吉を交互に凝視めている。がっしりと腕組した藤吉が、音一つ立てずに薄眼を開いてぼんやり首を眺めていると、首は青竹に突き刺さって仔細あり気な顰めっ面、顔一面に血糊が凝って流れて灰色の雲低い空を背景に藤吉を見下ろしているところ、あまりに唐突と怪異が過ぎて、凄惨とか無残とかというよりも、場面に一脈の洒落気が加わり、そこには家なく町なく人もなく、あるのはただ首と藤吉とを一線に結ぶ禅味だけ、今にも首が大口あいて、わっはっはと咽喉の奥まで見せやしまいかと怪しまれる――。
押し潰したような静寂。傘を打つ霙。
と、つかつかと進んだ藤吉、天水桶のこっちから腕を伸ばして竹を掴んだかと思うと、社前で鈴でも振るように二、三度揺すぶった。前屈み、左に傾いでいた生首が髪振り乱して合点がってんをするようにゆさゆさと動いて、背後に反った。思わずあっと叫んで人々は逃げ散る。無花果のような顎の下の肉、白い脂肪、断面あらわに首は危く竹の尖頭に留まっている。
「甚さん。」
藤吉が振り返った。
「発見けたなあ誰だね。」
「あっしだ。」常吉が答える。「半時ほど前だから卯の上刻だ、親分も知ってなさるだろうが采女の馬場の中屋敷ね、あすこの西尾様お長屋の普請場へ面出しすべえとこちとら早出だ、すたすた来かかってふいと