후리가나로 읽는 일본 고전
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すずきもんど
鈴木主水
久生 十蘭
久生 十蘭의 鈴木主水(すずきもんど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,827자 · 26화면
板倉屋敷のそばまで行くと、角の餅屋の天水桶や一ト手持の辻番小屋の陰からムラムラと人影が立ちあがった。押原右内がいる、多介子重次郎がいる、松並典膳、瀬尾庄兵衛、はらやの小八、清蔵五郎兵衛、ねずの三武、それに化物の中小姓が五七人、関取の立田川までまじって、板塀の片闇をおびやかすほどに押重なっている。
急使の消息はこれでわかった。用談は御面晤の節とはよくいった。なるほど、この上のことはないわけである。
あの夜、勘当になって上の御広間から退るとき政岑が、
「武家の掟を知っているだろうな。おぼえて居れよ」
といった。お家の不義は双方討ちとむかしからきまっている。お糸の方が吉原へ奴にやられ、こちらは勘当で捨ておかれるのは、チト偏頗な御処置だと思っていたが、こういう次第に逢着するなら、いっそ至当の成行といっていいのである。
ねずの三武が、やッと斬りかけてきたが、刃の立てかたも知らぬ出鱈目さで、笑止なばかりであった。
はらやの小八は、えらい向う気で、
「スチャラカチャン」
口三味線でやってきた。これは胴斬りに斬って捨てた。
この仕置は一刻ばかりつづき、男坂の界隈を血だらけにしたところで終った。