후리가나로 읽는 일본 고전
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はちのき
鉢の木
山本 周五郎
山本 周五郎의 鉢の木(はちのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,534자 · 28화면
かいが」「そのよろこびを拙者にも分けて呉れぬか……」「分けられるものなら」「分けられるものだ、そこもとさえその気持があれば」「云って貰おう、なんだ」「まず坐ろうではないか……」すっかり身支度のできた四郎兵衛から離れて、又左衛門は表に待っている供の者を呼んだ。「酒肴をこれへ持ってまいれ」答えるよりも先に、三人の家僕が用意の品を運び入れて来た。本当に盃のしたくだけしかできないでいた萩尾には、涙の出るほどうれしい品々であった、……打あわびがある、かちぐりがある、昆布がある、貧しい折敷にそれを配りながら、萩尾はふと又左衛門の寛い大きな心に抱きすくめられるような感動を覚えた。「そこもとはそれへ」又左衛門は鎧櫃に四郎兵衛を掛けさせ、配膳が済むと萩尾をその前に坐らせた。座は南面、酒は三献が作法である。式盃が済むと又左衛門が改めて盃を萩尾にまわした、そして四郎兵衛にふりかえって、「……壱式どの、あの盃を拙者が頂きたいがどうだ」「分けてほしいというのはそれか」「いやとは云わさぬつもりだ」「…………」四郎兵衛は又左衛門を見ていた眼をしずかに妹のほうへ向けた、「萩尾、佐伯どのはおまえを所望なさる、その盃を受けて頂くがよい」