후리가나로 읽는 일본 고전
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
国枝 史郎의 銅銭会事変 短編(どうせんかいじへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,745자 · 216화면
吾妻橋を渡り浅草へ抜け、雷門を右に睨み、上野へ出てやがて本郷、写山楼まで来た時にはもう昼近くなっていた。
「おや」と云って紋太郎は思わず足を止どめたものである。
今、写山楼の門をくぐり駕籠が一挺現われた。駕籠側に二人の武士がいる。そうして駕籠の背後からはさも重そうに荷を着けた二頭の馬が従いて来る。遠い旅へでも出るらしい。
「これはおかしい」
と云いながら過ぎ行く駕籠と馬の後をじっと紋太郎は見送ったが、ハイカラにいえば六感の作用、言葉を変えればいわゆる直覚で、その奇妙な一行が紋太郎には気になった。
「……邸を見張ろうか? 駕籠を尾行ようか? どうもこいつは困ったぞ。……えい思い切って駕籠を尾行てやれ!」
彼はようやく決心し、駕籠の後を追っかけた。
日本橋から東海道を、品川、川崎、神奈川と駕籠と馬とは辿って行く。
程ヶ谷、戸塚と来た頃にはその日もとっぷりと暮れてしまった。彼らの泊まったのは藤屋という土地一流の旅籠屋であった。そこで紋太郎も同じ宿へ草鞋を解かざるを得なかった。
駕籠を追って
馬の鈴音、鳥の声、竹に雀はの馬子の唄に、ハッと驚いて眼を覚すと紋太郎は急いで刎ね起きた。