후리가나로 읽는 일본 고전
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
国枝 史郎의 銅銭会事変 短編(どうせんかいじへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,745자 · 216화면
「あれマア旦那様、何をおっしゃるやら」
笑いながら行ってしまった。
ざっと洗って部屋へ戻る。
まず茶が出てすぐに飯。そこそこに食めて煙草を飲む、茶代をはずみ宿賃を払い門口の気勢に耳を澄ますと「お立ち」という大勢の声。
そこで紋太郎も部屋を出た。玄関へつかつか行って見るとまさに駕籠が出ようとしていて往来には二頭の馬がいる。
やがて駕籠脇に武士が付いて一行粛々と歩き出した。
「お大事に遊ばせ」「またお帰りに」こういう声を聞き流し紋太郎も続いて宿を出た。
今日も晴れた小春日和で街道は織るような人通りだ。商人、僧侶、農夫、乞食、女も行けば子供も行く。犬の吠え声、凧の唸り、馬の嘶、座頭の高声、弥次郎兵衛も来れば喜太八も来る。名に負う江戸の大手筋東海道の賑やかさは今も昔も変わりがない。
その人通りを縫いながら駕籠と馬とは西へ下った。そうしてそれを追うようにして紋太郎も西へ下るのであった。
藤沢も越え平塚も過ぎ大磯の宿を出外れた時、何に驚いたか紋太郎は「おや」といって立ち止まった。
「これは驚いた、貧乏神が行く」
なるほど、彼から五間ほどの前を――例の駕籠のすぐ後から――後ろ姿ではあるけれど、渋団扇を持ち腰衣を着けた、紛うようもない貧乏神がノコノコ暢気そうに歩いて行く。