후리가나로 읽는 일본 고전
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
国枝 史郎의 銅銭会事変 短編(どうせんかいじへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,745자 · 216화면
今は、今日の捕手頭富沢甚内より
勾坂甚内殿へ」
「あっ」思わず声を上げた時。
「御用!」と鋭い掛け声がしたと同時にどこからともなく投げられた縄。甚内はキリキリと縛り上げられた。
「ワッハッハッハッ」
と、哄笑する声が続いて耳もとで起こったが、それと一緒に天井の梁からドンと飛び下りたものがある。
細い縞の袷を着、紺の帯を腰で結び、股引きを穿いた足袋跣足、小造りの体に鋭敏の顔付き。――商人にやつした目明しという仁態。それがカラカラと笑っている。
それは紛れもない五年以前に川口町の天水桶の蔭から、ヌッと姿を現わして勾坂甚内を呼び止めたあげく、その甚内に切り立てられ危く命を取られようとした匕口を持った若者であった。
そうと知った甚内は心中覚悟の臍を決めた。
「いよいよいけねえ」と思ったのである。
「瞞して捕えるとは卑怯な奴、何故宣って掛かって来ねえ」
甚内は口惜しそうに詈った。
「瞞そうとまた騙ろうと目差す悪人を縛きさえすればそれで横目の役目は済む。卑怯呼ばわりは場違いだ!」男は寛々と云い放したが、そこで少しく居住居を直し、「おい甚内、それはそうと、あの時は酷い目に合わせやがったな」